商品画像を送信したら、即入金の先払い買取の手口

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先払い買取のトラブル事例

事前説明とは異なる契約内容を提示され、高額な支払い要求を受けた(20代女性)

卒業旅行にいくための費用が必要になり、不用品を買い取ってくれる業者に連絡。
「実際に不用品を送る必要はなく、すぐに振込可能」と業者に言われ、7万円を受け取った。
しかし、次のアルバイトの給料日に、買い取るはずだった不用品の代金と、実際に送らなかったことの違約金の合計14万円を支払えと言われ困っている。

(出典:政府広報オンライン

悪質な先払い買取業者の手口

「売りたい物の写真を送るだけで、即日現金振込」そんな謳い文句を揚げる広告を見たことはありませんか。
それは高額なキャンセル料の請求を目的とする悪質業者かもしれません。

悪質な先払い買取業者は、商品が本当に欲しいわけではありません。
最初からキャンセルをさせて高額な違約金を取ることを目的としているのです。

2025年9月現在は、このような手口はほとんどなくなりましたが、行政機関も強く注意を呼びかけています。

先払い買取の流れ

利用者が商品の画像を業者に送り、買取を依頼
   ↓
買取商品を郵送する前に買取金額の支払いがある
   ↓
商品の到着期日が過ぎると、取引不成立として先払いされた買取り代金の返還+違約金(キャンセル料)を請求される

商品の売買を装ってはいても、実際は「最初からキャンセル料を取ることを目的」とする業者も多く、利用者を不利な状況に追い込む仕組みとなっています。

家計の収支確認をされる

悪質な買取業者は実際に商品を買い取るつもりがないため、対象商品の価値に関心はなく、契約時に利用者の収入等の聞き取りを行います。

給与額やボーナス額、勤務先の従業員数、雇用形態や勤続年数、消費者金融からの借り入れ金額等々、利用者の返済能力を見極めるような質問をしてきます。

商品先払い買取を利用することの危険性

・高額な違約金(キャンセル料)の支払いにより、経済状況が悪化し多重債務に陥る危険性
・個人情報が悪用されたり、ネット上に流出し、トラブルや犯罪に巻き込まれる危険性

こうした危険性が指摘されており、消費者庁や金融庁も強く警告をしています。

取引している先払い買取業者は違法業者かもしれない

商品の売買を装っていても、実態は「キャンセルさせて違約金を取る」仕組みになっている場合が多く、法律的にも違法と判断された判決もあります。

スマホの向こうは違法業者かもしれません。
「キャンセル前提」で説明をされたり、そもそもキャンセル前提のビジネスモデルである場合は、違法な業者である可能性が高いため利用を避けるべきです。

そしてもし被害にあってしまったら、一人で悩まずにすぐに専門家に相談してください。